八街浅間神社は、1750年(江戸時代中期・寛延3年頃)に創建されたと伝わる。江戸時代に関東各地で富士講が盛んに組織されるようになり、地元の富士講仲間が駿河国の富士山本宮浅間大社から祭神・木花咲耶姫命を勧請し、現在地に社を建立したとされる。境内には富士塚が築かれ、富士山への直接登拝が困難な人々がこの塚を巡ることで登拝の代わりとする信仰形態が根付いた。明治維新後の近代においても、安産・子育ての神として女性の信仰を集め続け、地域の民俗行事として初山祭が継承された。初山祭では新生児の額に朱印を押す風習が守られ、子の健やかな成長を祈る場として現代に至るまで地元住民に親しまれている。八街における庶民の富士…