下北半島の深部、大畑川上流の薬研温泉郷に鎮座する神社。薬研温泉は「大湯」と「かっぱの湯」からなる秘湯として知られ、その守護神として地域の人々に崇敬されてきた。社名の「薬研」とは、薬草を粉末にするV字型の道具のことで、川の渓谷地形がその形に似ていることから地名となったとされる。深い原生林に囲まれた境内は自然との調和が美しく、清冽な渓流の音が絶えない神域となっている。むつ市街地から離れた山中に位置するため、訪れる参拝者は少ないが、温泉目当ての旅人が手を合わせていく光景が今も見られる。紅葉の名所としても知られ、秋には境内が色鮮やかに彩られる。