屋久島は九州南方に浮かぶ島で、その内陸部には樹齢数百年から数千年に及ぶ屋久杉の原生林が広がる。屋久杉は江戸時代初期より薩摩藩の財源として伐採・利用され、17世紀以降は年貢として杉材が納められた記録が残る。明治・大正期には近代的な林業が本格化し、屋久島の森林資源は国有林として管理されるようになった。戦後、自然保護の機運が高まる中、1966年(昭和41年)に屋久島の森林地帯が「屋久島国有林自然休養林」に指定され、自然景観の保全と利用の両立が図られた。屋久杉ランドはこの自然休養林の中核的なエリアとして整備され、安房川上流の標高1000〜1300メートル帯に遊歩道が設けられた。1993年(平成5年)に…