善徳寺は東大阪市加納に位置する浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗本願寺派は親鸞聖人(1173〜1262年)が開いた浄土真宗の一派で、本山を京都の西本願寺(龍谷山本願寺)に置く。「善徳」という寺号は仏教における善行・徳行を重んじる精神を示している。加納の地は古代河内国の農村地帯にあり、蓮如上人の布教活動が盛んであった15世紀後半から16世紀にかけて、浄土真宗の影響力が河内全域に浸透した。当寺もその時期に創建、もしくは道場から寺院へと発展したと考えられる。1591年(天正19年)に豊臣秀吉が西本願寺に七条烏丸の寺地を寄進したことで本願寺派の組織が確立し、全国の末寺が整備されていった。当寺も以来…