慶善寺は大阪市此花区伝法に位置する真宗大谷派(東本願寺系)の寺院である。真宗大谷派は浄土真宗の一派で、親鸞聖人(1173〜1262年)の教えを奉ずる。本願寺は江戸時代初期に東西に分裂し、大谷派は東本願寺(真宗本廟)を本山として独立した教団を形成した。東西分立の直接的な契機は慶長年間(1596〜1615年)にあり、徳川家康の宗教政策が大きく影響したとされる。大谷派はその後も全国各地に末寺を展開し、各地域の菩提寺として庶民の葬祭・法要を担ってきた。当寺も伝法地域において代々地域住民の精神的拠り所として機能し、念仏による往生を説く親鸞の教えを現代に伝え続けている。