延暦年間(782〜806年)、坂上田村麻呂の東征に際し、蔵王権現(刈田嶺権現)を刈田岳山頂に祀ったことに始まると伝わる。創建は780年頃とされ、奥州における修験道の霊山として古代より信仰を集めた。平安・鎌倉時代を通じ、山岳修験の行者たちが蔵王山中で厳しい修行を行う拠点として栄え、「蔵王権現」への信仰は広く東北一円に広まったとされる。近世には仙台藩の庇護を受け、山麓の里宮(白石市に鎮座する刈田嶺神社)とともに信仰体系が整えられた。明治初年の神仏分離令により、それまで神仏習合の形態をとっていた蔵王権現信仰は改められ、神社として改組された。山頂の奥宮と山麓の里宮という現在の二社体制はこの時期に確立し…