禅林寺は柏原市平野に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺である。臨済宗は鎌倉時代に栄西禅師(1141〜1215年)が中国・宋から伝えた禅宗の一派で、公案(禅問答)を用いた厳しい修行によって悟りを目指す。妙心寺は1342年(興国3年)に花園上皇の離宮跡に創建された後、室町・戦国時代に勢力を拡大し、全国で最も多くの末寺を擁する臨済宗の大本山となった。妙心寺派は武家や庶民の間にも広まり、近世以降は各地の檀家寺としても機能した。柏原市平野の禅林寺も妙心寺派の教線拡大の中で創建・整備されたと考えられる。禅の坐禅・公案修行を通じて地域住民の精神的鍛錬を促しつつ、菩提寺として葬送・法要を担ってきた歴史を持つ。