全良寺は承応3年(1652年)に佐竹家の重臣・渋江隆光が創建し、江戸の東漸寺から新洲祖嶺を招いて開山とした。当初は河北山大隆寺と称したが、延宝元年(1673年)に大智山全良寺と改称した。渋江家の菩提寺として藩から50石を与えられる格式ある寺院で、佐竹家の家紋「五本骨扇の紋」の使用を許された。戊辰戦争後には第11世・海山禅益が16藩523墓・665霊を祀る官修墓地を整備し、薩摩・備前・筑前・肥前などの官軍戦死者を東北で唯一弔う寺として知られる。本尊は平安時代12世紀の銅造阿弥陀如来坐像(高さ122.2cm)で国指定重要文化財であり、花岡朝生らによる250点以上の天井画も見どころである。