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PERSON
日蓮
日蓮
日蓮宗開祖・不屈の行者
1222-1282 · 享年 60歳
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生涯
安房国長狭郡(現在の千葉県鴨川市)の漁師の家に生まれ、12歳で近くの清澄寺に入り出家した。比叡山・奈良・高野山・四天王寺などを遍歴して諸宗を学び、20年余の研鑽の末に「法華経こそが釈迦の真意であり、末法の世を救う唯一の教えである」と確信した。1253年4月28日、故郷・清澄山の頂上で日の出に向かい「南無妙法蓮華経」の題目を初めて高唱し、日蓮宗を開いた。鎌倉に移って辻説法(街頭説法)を行い、念仏・禅・真言・律の四宗を「亡国の悪法」と厳しく批判した。1260年には疫病・飢饉・天変地異が続く原因を分析した『立正安国論』を執権・北条時頼に提出し、「正法を捨てれば他国侵逼(蒙古来襲)が起こる」と予言した。その後、松葉ヶ谷法難(1260年)・伊豆流罪(1261年)・小松原法難(1264年)・龍口法難(1271年、処刑寸前に免れた)・佐渡流罪(1271年)という五つの大きな迫害を経験したが、一度も信念を曲げることはなかった。1282年、身延山久遠寺から療養のため下山途中に武蔵国(現在の東京都大田区)の池上宗仲邸で61歳にて入滅した。
人物像
烈火のごとき信念の持ち主。法華経以外の教えを徹底的に批判する「四箇格言」で知られる。何度迫害されても屈しない不屈の精神は、敵からも畏敬された。
歴史的意義
鎌倉仏教の中で最も戦闘的な宗祖。日蓮宗は現在も信徒が多く、創価学会など多くの団体の源流となった。龍口寺・妙本寺など鎌倉に多くのゆかりの地がある。
逸話・エピソード
立正安国論
1260年、幕府に「立正安国論」を提出。正法を立てなければ国難が来ると予言し、実際に蒙古襲来が的中。しかし幕府に迫害され、伊豆や佐渡に流罪となった。
龍ノ口法難
1271年、龍ノ口(現・藤沢市)で処刑されかけたが、突如雷光が走り刑が中止された。日蓮宗では「龍ノ口法難」として最大の奇跡とされる。
関連する歴史的事件
1200
鎌倉文化
12〜13世紀、武士政権の成立とともに展開した力強く写実的な文化。公家文化(伝統)と武家文化(新興)、宋・元からの新しい影響が融合した。彫刻では運慶・快慶ら慶派が東大寺南大門金剛力士像(1203年)、興福寺北円堂無著・世親像などの傑作を残した。建築では東大寺南大門の大仏様、円覚寺舎利殿の禅宗様が伝来。鎌倉新仏教(法然・浄土宗、親鸞・浄土真宗、一遍・時宗、栄西・臨済宗、道元・曹洞宗、日蓮・日蓮宗)が庶民に広まった。文学では『平家物語』『方丈記』(鴨長明)『徒然草』(吉田兼好)の三大随筆、勅撰和歌集『新古今和歌集』(1205年・藤原定家ら撰)が成立。
ゆかりの地 — 20
延暦寺横川
滋賀県
日蓮(1222-1282年)は鎌倉時代の青年期に比叡山で修行し、横川では『法華経』を中心とする教義を深めた。「日本仏教の母なる谷」横川は日蓮宗開創の思想的源流の一つとして重要な地である。
妙法寺(鎌倉大町・苔寺)
神奈川県
建長5年(1253年)、安房国から鎌倉に入った日蓮はこの松葉ヶ谷の地に草庵を結び、法華経を説き始めた。文応元年(1260年)に『立正安国論』を北条時頼に上呈した日蓮に対する反発から、同年8月に当地で「松葉ヶ谷法難」(草庵焼き討ち)が起こったが、日蓮は奇跡的に難を逃れた。日蓮入滅から70年余りを経た延文2年(1357年)、護良親王の遺児である日叡上人がこの草庵跡に堂宇を建立して妙法寺を正式に開創した。境内には日叡上人の松葉ヶ谷御小庵趾が残り、日蓮の鎌倉布教初期の聖地として今に伝わる。
善國寺
東京都
善國寺は宗祖・日蓮聖人の教えを奉じる日蓮宗寺院。開山の日惺上人は日蓮が入滅した池上本門寺の第十二世貫主で、日蓮の法灯を継ぐ高僧が徳川家康の命で開いた祈祷寺という格式を持つ。毘沙門天信仰と法華経信仰が融合した江戸の庶民仏教の好例。
大明寺
神奈川県
建長5年(1253年)、房総半島から鎌倉へ向かう日蓮聖人が三浦半島の米ヶ浜に上陸した。この地で帰依した石渡左衛門尉則久が法華堂を建立し、大明寺の礎が築かれた。米ヶ浜は日蓮宗における三浦半島最初の聖地とされており、当寺はその精神的起源を今に伝える。
法性寺
神奈川県
文応元年(1260年)の松葉ヶ谷法難の際、日蓮は暴徒に草庵を焼き討ちされたが、山王権現の化身たる白猿の導きでこの地の岩窟に逃れて難を免れた。境内には「御避難の法窟」が今も残る。日蓮の最側近・日朗の墓所でもあり、日蓮教団草創期の法難と信仰の記憶を生々しく伝える聖地。奥の院から名越切通を経て鎌倉の安国論寺・妙法寺へと続く道は、日蓮が法難を逃れて駆け抜けた道筋そのものとされている。
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─ 完 ─
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