金剛院は天慶3年(940年)頃の創建と伝わる真言宗豊山派の古刹である。平将門の乱(939〜940年)と深い関わりを持つとされ、将門の家臣にまつわる「日秀観音」の伝承が地名とともに今日まで語り継がれている。中世には手賀沼を見渡す要衝の高台に位置することから、周辺の武士層の信仰を集め、地域の精神的拠点として機能したとされる。近世の江戸時代には庶民信仰が広がり、境内には多数の石仏が奉納された。これらの石仏群は今も境内に残り、民間信仰の隆盛を物語る貴重な遺構となっている。本尊の不動明王を中心とした真言密教の護摩祈祷は近世以降も継続して行われ、近代以降も地域の人々の信仰を集め続けている。我孫子における中…