南房総市千倉に所在する真言宗智山派の古刹で、房総屈指の紅葉の名所。
薬師如来を本尊とし、病気平癒・健康祈願の霊場として古くから信仰される。
創建は奈良時代の天平年間(729-749年)と伝えられ、1300年近い歴史を誇る。
境内は房総半島南部の山間に位置し、秋には見事な紅葉が境内を彩る。
本堂・山門・鐘楼などの伽藍が山裾に配され、山寺の風情を今に伝える。
寺宝の銅造十一面観音立像は国指定重要文化財で、奈良時代の逸品。
紅葉の時期には写真愛好家をはじめ多くの参拝者で賑わう。
寺の周辺には南房総の温暖な自然が広がり、花の名所も多い。
地元では「こまつでら」と呼ばれ、地域の信仰の中心として親しまれる。
房総の自然美と仏教文化が融合した、四季折々の美しさを持つ寺院。
天平年間(729-749年)、役行者の弟子が開山したとの伝承がある。
奈良時代には修験道の霊場として山岳信仰の拠点であった。
銅造十一面観音立像は奈良時代の鋳造で、房総に伝来した経緯は謎に包まれている。
平安時代には真言宗の寺院として整備され、密教の修行道場となった。
中世には安房の武家・里見氏の帰依を受け、寺領が安堵された。
里見義実が祈願所としたと伝わり、武家との結びつきが深い。
江戸時代には真言宗智山派に属し、寺領を安堵されて堂宇が維持された。
明治の廃仏毀釈の影響を受けたが、寺宝の仏像は守り通された。
昭和に入り銅造十一面観音立像が国の重要文化財に指定された。
現在は紅葉の名所としても…