倉敷美観地区の背後に聳える鶴形山の山頂に鎮座する、倉敷総鎮守の古社。応神天皇の御代に渡来した阿知使主(あちのおみ)一族が祖神を祀ったのが始まりとされ、宗像三女神を祭神とする。本殿は江戸時代後期の建築で倉敷市の重要文化財。境内には樹齢300年以上・日本最古級とされる「阿知の藤」(アケボノフジ)があり、県の天然記念物。5月上旬の開花期には淡紅色の花房が境内を彩り、多くの花見客で賑わう。石段を登り切った境内からは白壁の美観地区を一望でき、倉敷の歴史と景観を結ぶ重要な聖地。毎年秋の例大祭には素隠居(すいんきょ)と呼ばれる翁・嫗の面をつけた人物が参拝者の頭を団扇で叩く奇祭が行われる。