秋山郷は新潟県中魚沼郡津南町と長野県栄村にまたがる秘境の集落群で、中津川の渓谷沿いに点在する人口希少な山村集落の総称です。江戸時代には「幽境」と呼ばれ、外部との交流が極めて少なく独自の文化・風習を育んできた秘境の地です。山深い谷間に位置するため豪雪・急峻な地形という厳しい自然条件の中で暮らしてきた人々の生活の知恵は、民俗学的にも貴重な研究対象となっています。江戸時代の探険家・鈴木牧之が『北越雪譜』で秋山郷を紹介し、その存在が広く知られるようになりました。現在も古民家を利用した宿や農家民宿が点在し、秘境の里の原風景を体験できる観光地として人気があります。ブナの原生林・清流・野生動植物など豊かな自然環境も魅力の一つです。