安楽寿院の建立は保延3年(1137年)にさかのぼる。鳥羽上皇(1103〜1156年)が院政を行った拠点・鳥羽離宮(現在の伏見区・城南宮周辺)は、白河天皇による造営に始まり、鳥羽・崇徳・後白河と4代の上皇が政務を執り行った平安末期最大の院御所であった。安楽寿院はこの鳥羽離宮の南殿(みなみどの)の一画に鳥羽上皇が創建した真言宗の御願寺で、上皇の祈願・菩提を弔う場として造営された。
保元元年(1156年)に鳥羽上皇が崩御すると、御陵(安楽寿院南陵)が境内に設けられ、陵墓寺としての性格も加わった。また鳥羽上皇の皇子・近衛天皇(1139〜1155年)の御陵(安楽寿院陵)も隣接地に設けられた。安楽寿院は…