愛宕神社は迦具土神を祭神とし、火難除けの神として全国に約900社が鎮座する。総本社は京都市西部の愛宕山(924m)に位置する愛宕神社で、古くから「火の用心」の神として広く信仰されてきた。田沢湖角館東前郷地区は、角館城下と田沢湖の中間に位置する農村で、藁葺き屋根の民家が多かった時代には火災が常に大きな脅威であった。この地の愛宕神社は、農村集落を火難から守るために勧請されたと伝わり、江戸時代から地域の防火守護神として機能してきた。春の火まつりや例大祭では火への畏敬と感謝が表され、今も地元住民に信仰されている。