大狛神社は柏原市本堂に鎮座する神社で、「狛」の文字が示すように渡来系氏族との関わりが伝わる古社である。古代の河内国には百済・高句麗・新羅など朝鮮半島からの渡来人が多く定住し、技術・文化・信仰を伝えた。「狛(こま)」は高句麗の古名「高麗」に由来するとされ、渡来系の氏族が氏神として祀った神社がこの地に根付いたと考えられる。柏原市本堂周辺は古代から農耕が営まれた地域であり、渡来人たちは土器製作・機織りなどの技術をもたらしながら地域社会に溶け込んでいった。中世以降は地域の鎮守社として土着化し、近世の村落秩序の中でも年中行事を担ってきた。今日も神社本庁に所属する氏神として地域の信仰を集めている。