大師堂高栄寺は大阪市城東区蒲生に位置する単立の仏教寺院である。「大師堂」の名が示すように、弘法大師空海ゆかりの信仰を中心に据えた堂宇として発展したと伝わる。空海は774年に讃岐国で生まれ、遣唐使として唐に渡り密教を学んで帰国後、真言密教を日本に広めた。大師信仰は近世以降に民間に深く根付き、各地に「大師堂」と称する仏堂が建立された。城東区蒲生一帯は江戸時代には京街道沿いの宿場集落として栄え、旅人や商人の往来が盛んだった地域である。高栄寺は特定の宗派本山には属さず独自の宗風を保ちながら、地域の人々の葬儀・法要を担う菩提寺として機能してきた。現在も「高栄」の名のもとに地域の信仰を集めている。