慈光院は大阪市城東区関目に位置する単立の仏教寺院である。「慈光」は仏・菩薩が衆生を照らす「慈悲の光」を意味し、観世音菩薩の慈悲の光明にちなんだ寺名とされる。関目一帯は古代から交通の要地であり、江戸時代には大坂城の東郊として町場が形成された。慈光院は特定の宗派本山には属さない独立した寺院として、地域住民の菩提を弔う場として設けられたと伝わる。境内に祀られる仏像・堂宇は、大阪大空襲(1945年3〜6月)の戦禍をくぐり抜けて現在に至るものもあり、地域の歴史を物語る貴重な文化的遺産となっている。現在も独自の宗風のもとに、葬儀・年忌法要・月例の仏事を通じて地域の信仰を支える寺院として機能している。