宇和津彦神社の創建は7世紀末から8世紀初頭(大宝年間ごろ)に遡ると伝わり、伊予国南部一帯の開拓神である宇和津彦命を祀る古社として南予地方の総鎮守の地位を占めてきた。中世には南予を支配した西園寺氏をはじめとする地方豪族から崇敬を受けたとされる。近世、1615年(元和元年)に宇和島藩が成立し伊達秀宗が初代藩主となると、伊達家は同社を藩主家の守護神として厚く庇護し、社殿の修築や神領の寄進を行ったと伝わる。こうした歴代藩主の崇敬により、近世を通じて宇和島藩内における宗教的権威は高まった。明治維新後は神仏分離令のもとで社格が整理され、近代社格制度において郷社に列せられた。秋季大祭で奉納される八ツ鹿踊りは…