得生寺は大阪府南河内郡河南町大宝に位置する浄土宗の寺院である。「得生」という寺号は「浄土への往生を得る」という意味であり、浄土宗の根本願いである阿弥陀仏の極楽浄土への往生を寺名に込めている。大宝という地名は大宝律令(701年)の制定と関わる可能性があり、この地域が古代から重要な行政・宗教的意味を持っていたことをうかがわせる。浄土宗は法然上人(1133〜1212年)が開き、鎌倉時代以降に武家・庶民に広く普及した。得生寺は大宝集落の菩提寺として地域住民の信仰を集め、歴代の住職が念仏の教えを相続しながら葬祭・法事を担ってきた。現在も地域の精神的拠点として、浄土宗の伝統を守り続けている。