円乗寺は大阪市東淀川区大桐に所在する浄土真宗本願寺派の寺院である。「円乗」という寺号は「円満に乗り越える」、すなわち衆生が阿弥陀仏の本願に乗じて生死を超え浄土に往生することを意味すると解される。浄土真宗は鎌倉時代に親鸞聖人が開き、室町時代の蓮如上人の時代に畿内・東海を中心として爆発的に教勢を拡大した。大坂においても一向宗徒の集まる「石山本願寺」が1532年(享禄5年)から80年以上にわたって大坂の中心に存在し、一向一揆の拠点となった歴史を持つ。江戸時代には幕府の寺請制度の下で浄土真宗の末寺が各村落に設けられ、大桐地域においても地域の人々の葬祭・法要を担う菩提寺として円乗寺が機能してきたと考えら…