恭仁京(くにきょう)は天平12年(740年)に聖武天皇が山背国(やましろのくに)相楽郡(現・木津川市加茂町)に造営した都で、平城京(奈良)から遷都された。しかし宮殿の完成を待たずに天平17年(745年)に再び平城京に戻され、わずか5年間の短命な都となった。聖武天皇はこの時期に「難波京(なにわきょう)」「紫香楽宮(しがらきのみや)」へも相次いで遷都を試み、1天皇が4か所の都を設けるという異例の遷都政策を展開した。恭仁京の遷都の背景には、当時の社会不安(天然痘流行・藤原広嗣の乱・政情不安定)を新都への遷都で解消しようとした聖武天皇の意図があったとされる。現在の加茂町(木津川市)には「山城国分寺跡(…