可愛山陵(えのさんりょう)は、鹿児島県薩摩川内市宮内町に所在する、天孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の御陵と治定された古代の陵墓である。ニニギノミコトは『古事記』『日本書紀』に記される天孫降臨神話の主人公であり、神武天皇の曽祖父にあたるとされる。陵の創建時期は神代にさかのぼるとも伝わるが、史的な確証はなく詳細は不明である。中世以降、薩摩国一帯を支配した島津氏のもとでも聖地として尊崇された。近世には、薩摩藩が皇室ゆかりの地として陵域の維持・管理に関与したとされる。明治維新後の1874年(明治7年)、政府は日向三代の陵(瓊瓊杵尊・火遠理命・鸕鶿草葺不合尊の各御陵)を正式に治定し、可愛山陵もこの一つと…