裾野市深良地区を流れる深良用水(箱根用水)は、江戸時代の万治3年(1660年)に完成した全長約1280メートルの農業用水路トンネルで、箱根の芦ノ湖の水を掘り割り(トンネル)を通して裾野・御殿場方面に引いた先人の偉大な土木事業の遺産。当時の技術の粋を集めた難工事であり、完成後は周辺の広大な農地を潤し、地域の農業生産力を飛躍的に向上させた。江戸時代最高水準の治水・利水技術の成果として土木史学的にも高く評価されており、現在も一部が農業用水として現役で機能している。完成から360年以上が経った今も流れ続けるこの用水路は地域の誇りである。