大同元年(806年)、唐から帰国した弘法大師空海によって開創されたと伝わる真言宗御室派の古刹。空海が帰国後に九州で最初に開いた寺院の一つとされ、真言密教の九州への普及拠点として重要な役割を担った。宗像大社の神宮寺として創建され、神仏習合の時代には宗像信仰と密接に結びつき、宗教的・精神的支柱として機能してきた。中世には宗像氏の庇護を受けながら地域の信仰を集めたとされる。近世に入り、明治政府による神仏分離令(1868年)が発せられると、神宮寺としての関係は制度上断絶されたが、寺院としての法灯は絶えることなく守り継がれた。現在は不動明王を本尊とし、真言宗御室派の寺院として法要・修行の場を維持しつつ、…