善導寺は、元久元年(1204年)に法然の高弟・聖光上人(弁長)によって開創された浄土宗の古刹である。聖光上人は法然のもとで念仏の教えを修め、九州に浄土宗を広めるべく筑後の地に本寺を創建したと伝わる。以来、善導寺は九州における浄土宗弘法の一大拠点として栄え、中世には領主や武将の帰依を受けて伽藍の整備が進んだとされる。近世に入ると久留米藩主・有馬氏の保護を受け、堂宇の修復や境内の充実が図られた。浄土宗の宗勢拡大に伴い、九州一円への念仏布教の原点として広く知られるようになり、宗内での地位も高まった。近代以降は浄土宗の大本山のひとつとして位置づけられ、今日に至るまで法灯を守り続けている。境内には木造建…