成田山久留米分院は、元禄16年(1703年)に千葉県成田山新勝寺の九州分院として創建された真言宗智山派の寺院である。本尊は不動明王であり、成田山新勝寺と同じく護摩供を中心とした信仰が受け継がれてきた。創建以来、久留米の商工業者や庶民の間に広まり、勝運・心願成就・家内安全を願う参拝者を集めてきたと伝わる。近世には久留米藩の城下町として栄えた京町の地に根を下ろし、地域信仰の拠点として定着した。明治以降は交通機関の発達に伴い、交通安全祈願の霊場としての性格を強めていった。現在は九州最大規模の護摩壇を有し、毎年の初詣をはじめ、護摩行の厳修によって九州各地から参拝者が訪れる活気ある寺院として知られる。