静岡県富士宮市光町に立つ曹洞宗の寺院。富士山本宮浅間大社の北約400mに位置する「光町」は、浅間大社の鳥居前町(門前町)として江戸時代に形成された歴史的な市街地の一画で、参道を行き交う富士参詣者や芝川沿いの街道を往来する旅人が行き交った場所。岳松寺はその町の北端に静かに佇み、地域の檀家の菩提寺として曹洞宗の法灯を守り続けている。曹洞宗は道元禅師(1200〜1253年)が中国から伝えた禅の宗派で、「只管打坐(しかんたざ)」——余計な意図を持たずただひたすら坐禅する修行——を根幹とする。富士山の霊気を間近に感じるこの地で、境内は四季折々の静謐な空気の中、日々の勤行と地域の人々の祈りを受け止めている。JR身延線 富士宮駅から徒歩約15分。