推古元年(593年)、聖徳太子の従兄弟にあたる蜂子皇子が開山したと伝わる。月山山頂に月読命を祀る社を設けたのが月山神社の起源とされ、出羽三山信仰の中核として古くから修験道の霊場となった。平安時代には延喜式神名帳(927年)に名神大社として記載され、出羽国一宮の格式を有するに至った。中世には羽黒山・湯殿山とともに出羽三山として体系化され、武家・公家・庶民を問わず広く崇敬を集めた。江戸時代には庄内藩主・酒井家の庇護を受け、羽黒山を拠点とする修験者たちが月山登拝を盛んに執り行った。明治初年の神仏分離令・修験道廃止令により、それまで密接に結びついていた仏教的要素が分離され、純粋な神社として再編された。…