月山富田城は、平安時代末期の1185年(文治元年)頃に佐々木義清によって築かれたと伝わる。標高184mの月山山頂を中心に、天然の急峻な地形を活かした山城として整備された。室町時代に入ると尼子氏がこの城を本拠とし、尼子経久(1458〜1541年)の時代に勢力を急拡大。16世紀前半には出雲・石見・隠岐・伯耆をはじめとする山陰山陽8カ国を支配する一大勢力へと発展した。孫の尼子晴久の時代にも山陰最大の大名として君臨したが、西国の覇者・毛利元就との抗争が激化。1542年(天文11年)には毛利軍の包囲を一度は退けたものの、1565年(永禄8年)からの再度の執拗な包囲戦により、翌1566年(永禄9年)に尼子…