御廟山古墳は、大阪府堺市北区百舌鳥本町に位置する前方後円墳で、全長203メートルを測る百舌鳥古墳群の主要な構成員の一つである。二重の濠に囲まれた墳丘は、古墳時代中期の威容をよく留めており、周囲の住宅地の中にあっても際立った存在感を示している。宮内庁によって陵墓参考地として管理されており、その歴史的重要性が認められている。古墳の規模や出土品から、当時の有力豪族や王族が被葬者であると考えられており、百舌鳥古墳群における権力者の葬送文化を示す重要な遺跡となっている。2019年にユネスコ世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産として登録され、堺市を代表する文化遺産の一つとなった。古墳周辺には散策路が整備されており、季節によって様々な草木が生い茂る自然豊かな環境の中で古代の雰囲気を感じることができる。考古学的調査によって埴輪列や葺石などが確認されており、当時の墓制を研究する上で欠かせない遺跡とし…