江戸時代初期から旧紀州街道沿いの宿場町として発展した五條の中心地。慶長13年(1608年)に建てられた栗山家住宅は年号が確認できる民家として日本最古とされ、国の重要文化財に指定されている。紀州藩の参勤交代路の要衝として栄えた街道沿いに、虫籠窓・格子戸・うだつを備えた商家が軒を連ねる江戸情緒豊かな町並みが形成された。幕末の文久3年(1863年)には、吉村寅太郎ら尊王攘夷派が五條代官所を制圧して倒幕の旗を挙げた天誅組の変が勃発し、歴史の転換点の舞台ともなった。昭和57年(1982年)に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、約1キロにわたる町家の景観が現在も保護されている。