埼玉県飯能市南に位置する天台宗の寺院で、正式名称は医王山薬寿院八王寺。竹寺の通称で知られる。天安元年(857)、円仁(慈覚大師)が東国巡礼の折、当地に病人が多いことを憐れみ、道場を開いて大護摩の秘法を修したのが開創と伝わる。本尊は牛頭天王(ごずてんのう)で、本地仏は薬師如来とされる。明治維新の神仏分離令後も廃仏毀釈を免れ、牛頭天王を祀る寺院として神仏習合の形態を今日まで保ち続ける極めて稀な例である。12年ごとの丑年に本殿が開帳され、牛頭天王坐像と八童子像が公開される。境内には室町時代末期の銅造大日如来坐像や1567年銘の十一面観音懸仏などの文化財が伝わる。境内を包む竹林が独特の景観を生み出して…