大森山神社は、元禄年間(1688〜1704年)頃の創建と伝わる、飯能市大河原に鎮座する山神を祀る小社である。祭神は大山祇命で、山林・農業・海の神として広く信仰される古来の神格である。江戸時代、飯能周辺の西川地域は「西川材」と称される良質な杉・檜の産地として江戸幕府や江戸市中の建設需要に応え、林業が主要産業として発展した。山仕事は樹木の伐採・搬出など危険を伴う労働であったため、山林に携わる人々が安全祈願と山の恵みへの感謝を込めて本社を祀ったとされる。木材は入間川の水運を利用して江戸へと運ばれ、西川林業は地域経済を支えた。明治の近代化以降も林業従事者の信仰は続き、地域の守護社として大切に維持されて…