河辺は青梅市の南東部に位置し、多摩川と霞川が合流する地点に形成された農村地帯である。青梅市内では比較的平坦な地形に恵まれ、古くから農業が盛んに行われてきた。林川寺はこの河辺3丁目に建立された曹洞宗の寺院で、「林川」の寺号は周囲の林と川の自然環境を反映した名称と思われる。江戸時代、多摩川沿いの農村では曹洞宗が広く信仰され、各村の菩提寺として葬祭仏教の中心を担っていた。河辺は現在JR青梅線の河辺駅が置かれる交通の要所でもあり、近代以降の都市化の波に晒されながらも、林川寺は地域の精神的な拠りどころとして年忌法要や地域行事を通じた絆を保ち続けている。