清瀧寺は、弘仁6年(815年)に弘法大師空海が四国巡錫の折に開創したと伝わる。大師は清瀧川の清流を霊地と感得し、薬師如来像を刻んで本尊とし、堂宇を建立したとされる。寺名は境内を流れる清流と滝に由来するという。中世には兵火や戦乱による衰退を経たとされるが、詳細は定かでない。近世に入ると土佐藩主山内家の庇護を受け、伽藍の整備が進んだと伝わる。四国八十八箇所第35番札所として遍路文化に深く根ざし、多くの巡礼者が参拝を続けてきた。近代以降は薬師如来を本尊とする信仰が継承され、境内には五重塔とともに高さ15メートルの薬師如来石像が建立された。この石像の台座内部に設けられた「戒壇めぐり」は、暗闇の中を手探…