日枝神社の創建年代は明らかでないが、修善寺温泉の開湯と深く結びついた歴史を持ち、古くから温泉地の守護神として崇敬されてきたと伝わる。中世以降、修善寺温泉を管轄した修禅寺(曹洞宗)の隆盛とともに周辺の信仰圏が形成され、湯治客や旅人からも篤く信仰されたとされる。境内に現存する「さかさ銀杏」は推定樹齢800年以上とされ、鎌倉時代頃にはすでに存在していたと考えられており、国の天然記念物に指定されている。近世には伊豆地域の温泉文化の発展とともに参詣者が増加し、温泉街の中心的な聖域として機能してきた。明治期の神仏分離令以降は独立した神社として体制が整えられ、現在に至るまで修善寺温泉の守護神として地域住民お…