埼玉県和光市新倉に鎮座する神社。弘安年間(1278-1288年)に創建されたと伝わる中世の古社で、鎌倉時代後期——蒙古襲来(文永・弘安の役)直後の時代に武蔵国新倉郷の鎮守として開かれた。社名の通り、氷川神社(素盞嗚尊)と八幡神社(応神天皇)という全く異なる系統の神を合祀する全国でも極めて珍しい神社で、同様の「氷川八幡神社」は和光市新倉、同市下新倉、そして埼玉県鴻巣市の合計3社のみと言われる希少な社格。旧新倉村の鎮守として崇敬され、後の分村で上新倉・下新倉に分かれた後も、「上新倉」(現在の和光市新倉)の鎮守として氏子の信仰を集めてきた。明治23年(1890年)、神仏分離後も残っていた神仏習合色の強い「八幡大菩薩像」を焼却し、その灰を境内に埋めて「元宮様」として祀った歴史があり、近代の神社制度整備過程を伝える貴重な事例。東武東上線和光市駅から徒歩18分、東京外環道新倉PAからも近い。