廣宣寺は日蓮正宗の寺院として大阪市阿倍野区阪南町に所在する。日蓮正宗は日蓮聖人(1222〜1282年)の六老僧の一人・日興(1246〜1333年)が、山梨・富士に大石寺を開いたことを起源とする。日興は日蓮の教えを厳格に守るべきとして他の弟子と分派し、富士大石寺を本山とする日蓮正宗の流れを築いた。大石寺の総本山体制は近世以降に整備され、全国各地に末寺が展開した。廣宣寺の「廣宣」は、日蓮聖人が「広宣流布(こうせんるふ)」と呼んだ法華経の教えを広く世界に広めるという使命を意味する言葉で、宗派の根幹的な理念を寺号に冠している。