本勝院は箕面市箕面に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺で、京都・妙心寺を大本山とする。臨済宗は栄西禅師(1141〜1215)が鎌倉時代初期に中国・宋から伝えた禅宗の一派で、公案(問答)による直接体験を通じた悟りの追求を特徴とする。妙心寺は貞和4年(1348年)に開創され、室町・戦国期に多くの有力な禅僧を輩出して臨済宗最大の本山となった。禅宗は武家文化と結びついて茶道・水墨画・庭園などの諸文化を育み、日本文化に深い影響を与えた。本勝院は北摂の地において、坐禅・公案修行の場として禅の伝統を守り、地域の菩提寺としての役割も担ってきた。