応永27年(1420年)、日蓮宗中興の祖と称される日隆上人によって創建された。日隆は日蓮聖人の高弟・日朗を祖とする門流に属し、法華経の純粋な実践を掲げて布教活動を展開、本興寺はその関西における中心道場として位置づけられた。室町時代から戦国期にかけて寺勢を拡大し、現在も残る開山堂・三光堂・方丈は室町時代末期から江戸時代初期にかけての建築とされ、国の重要文化財に指定されている。近世に入ると尼崎藩が成立し、藩主松平家との関係を深めた。境内には松平家の墓所が営まれており、江戸期における尼崎城下の繁栄と深く結びついていたことが偲ばれる。明治の神仏分離・廃仏毀釈の影響を経た後も法灯は守られ、法華宗本門流の…