本妙寺は大阪市平野区平野本町に位置する本門法華宗の寺院である。本門法華宗は日蓮聖人(1222〜1282年)の直弟子・日隆上人(1385〜1464年)が大永3年(1523年)に開いた宗派で、「南無妙法蓮華経」の題目を根本とし、法華経の純粋な実践を重んじる。日隆上人は摂津・堺・大阪を中心に教化活動を行ったため、同宗の寺院は大阪に多く分布している。平野本町の本妙寺もこうした歴史的背景のなかで創建され、法華宗の信仰を代々守り継いできた。江戸時代には幕府の宗門人別改帳制度のもとで地域の菩提寺として機能し、檀家の戸籍管理も担っていた。