本涌寺は寝屋川市萱島桜園町に位置する法華宗本門流の寺院である。法華宗本門流は、日蓮聖人(1222〜1282年)の法系を継ぐ日隆(1385〜1463年)が開いた宗派で、法華経の純粋な修行を重んじて他宗との折衷を退けた。日隆は京都・本能寺を拠点として教えを広め、後に同寺が大本山となった。萱島地区は古くから大和川・寝屋川水系沿いに開けた農村地帯であり、中世から近世にかけて日蓮系の教えが畿内の民衆に浸透する流れの中で、当寺が地域信仰の拠点として創建されたと伝わる。以来、法華経唱題を中心とする修行の場として歴代住職が寺を守り続けてきた。