大宝3年(703年)、利修仙人が鳳来寺山(標高695m)を開山し、薬師如来を本尊とする鳳来寺を創建したと伝わる。平安時代には修験道の霊場として広く知られ、山岳信仰の拠点として多くの修行者が訪れたとされる。中世には戦乱の影響を受けながらも、信仰の場としての命脈を保ち続けた。江戸時代に入ると徳川将軍家からの崇敬が篤くなり、三代将軍徳川家光をはじめ、歴代将軍が代参を遣わすなど手厚い保護を受けた。これにより伽藍の整備が進み、寺勢が隆盛した。明治時代の神仏分離令により一時的に影響を受けたものの、寺院としての法灯は現在まで継承されている。現在は真言宗五智教団に属し、石段1425段の参道は今も参拝者が修行の…