法性寺は大阪市中央区中寺に位置する日蓮宗の寺院で、日蓮聖人(1222〜1282)が開いた法華宗の系譜を継ぐ。日蓮は正嘉元年(1257)の大地震や疫病の流行を仏法の衰退と結びつけ、『立正安国論』(1260年)を著して時の権力者に法華経への帰依を訴えた。中寺町(現・中央区中寺)は大坂城下の寺院集住地区として整備された地域であり、日蓮宗系の寺院が複数軒を連ねていた。法性寺もこの地に根付き、「南無妙法蓮華経」の唱題を修行の核とした日蓮宗の信仰を代々守り伝えてきた。地域の菩提寺として法要・葬祭を担い、近代以降も法華経信仰の拠点として機能している。