法城寺は高野山真言宗に属する寺院で、弘法大師空海(774〜835年)が平安時代初期に開創した高野山の法灯を受け継ぐ。空海は唐から帰国した806年以降、密教の体系を日本に広めるべく各地に教化の拠点を設けたとされる。寝屋川市の高宮地区は古くから農業用水路が発達した低湿地帯であり、地域の人々は水害・疫病除けの信仰として真言密教の護摩修法に頼ることが多かった。近世には河内国の在郷集落として村落共同体が形成され、本寺は檀家制度の整備とともに地域の葬祭・法事を担う菩提寺として定着した。明治の廃仏毀釈後も法灯を守り続け、現在に至る。