西方寺は大阪府寝屋川市明和に位置する浄土真宗本願寺派の寺院である。「西方」という寺号は阿弥陀仏の浄土が西方にあるという浄土教の根本思想に由来する。浄土真宗本願寺派は親鸞聖人(1173〜1263年)の血脈と教えを継承し、室町時代には蓮如上人(1415〜1499年)による「御文章」の配布を通じて庶民への布教が飛躍的に進んだ。大坂本願寺(石山本願寺)は織田信長との石山合戦(1570〜1580年)で本願寺の民衆的基盤を示したが、その後の教団は江戸幕府との関係を保ちながら各地に末寺を展開した。西方寺もその流れで近世に草創されたと伝わり、明和地区の菩提寺として代々住民の信仰生活を支えてきた。