東伊興4丁目に建つ法受寺は正安寺と同じく東伊興に位置する浄土宗の寺院で、伊興地区が浄土宗の信仰を大切にしてきた農村であることを示す。「法受(ほうじゅ)」という寺名は仏の法を受け入れること、あるいは法を受け持ち広めることを意味し、阿弥陀仏の本願を受け容れる信心の姿勢を表している。法然上人の浄土宗は「受け入れる(帰依する)」という受動的かつ謙虚な信仰姿勢を強調しており、法受寺の寺名はその精神を体現している。伊興の農村社会において、法受寺は村の菩提寺として葬儀・法事のみならず、農閑期の念仏講や彼岸会を通じて農民たちの精神的な支柱となってきたと考えられる。現代においても東伊興の住民に親しまれる念仏の道…