鳳林寺は曹洞宗の寺院として杉並区高円寺南に所在する。「鳳林」という寺号は、瑞鳥の鳳凰が舞い降りる林というイメージで、仏法が広まる清浄な道場を象徴する。あるいは仏法の車輪が転ずる「法輪」に通じるとも解釈される。高円寺南は昭和初期に住宅地として整備され、中央線高円寺駅から徒歩圏内という利便性から商業・住宅が混在する活気ある地区として発展した。曹洞宗は道元禅師の開いた禅の法脈を継ぎ、只管打坐の修行を根幹として全国に3,000以上の末寺を持つ大宗派である。鳳林寺は高円寺南において地域住民の葬儀・年忌法要・彼岸会などの仏事を通じて先祖供養の道場として長年機能してきた。戦後の高円寺の文化的隆盛の中でも、禅…