備前市伊部を中心に広がる、日本六古窯のひとつ「備前焼」の窯元集落。平安時代末期に始まり鎌倉時代以降発展した備前焼は、釉薬を使わず1200度以上で10日以上焼き締める焼成法が特徴で、胡麻・緋襷・桟切・牡丹餅などの焼成による景色は一つとして同じものがない。伊部駅周辺には約200軒の窯元と工房が集積し、人間国宝・金重陶陽、藤原啓・雄一親子らを輩出した日本陶芸の聖地。備前焼伝統産業会館・備前市立備前焼ミュージアムでは名品を鑑賞でき、登窯跡の遺構が点在する伊部の路地は、茶の湯文化を育んだ焼き物の町の風情を今に伝える。国の伝統的工芸品指定。